稲クズは、校舎裏で堆肥にします。稲ワラは、前回お世話になった牛を飼っている農家の方に差し上げる予定です。
今年のお米はどんな味がするのか、とても楽しみです。

ネイチャーツアーでは、公園のあちこちでいろいろな植物を観察したり、遊んだり、夢中になって親子で時間を過ごします。会場の都立光が丘公園には、“エコパッチ（※）”と呼ぶ芝生の中の野草のミニ原っぱなどもあり、より実感をもって今回のテーマ「いのちをつなぐ種子（たね）のふしぎ」を感じとっていただくことができたようです。参加された方は、近隣の方が多く、光が丘公園は馴染みのある場所です。「知らなかった」「見落としていた」という言葉をよく耳にしました。森の学校のネイチャーツアーをきっかけに、自然を観る目が変わり、家族で自然の面白さ不思議さ感じていただけたら嬉しいですね。
※“エコパッチ”：公園の中の、できるだけ人の手を入れずに生き物などの自然を保全しているエリア

最初こそ悪戦苦闘していましたが、子どもたちはあっと言う間にコツを掴んでザクザクと刈って行きます。
稲刈りが終わった後、またみんなで丸くなっています。今度は、ヘビがカエルを食べている現場を発見！子どもたちの興味はつきません。
お昼ごはんの後、校舎裏の秋の里山たんけんツアーへ。子どもたちは好奇心のかたまりです。
「だんだん、水の音が近づいてくる」「これネバネバしている～」「土がデコボコしているのはなぜ？」イノシシが田んぼを荒らした跡を発見。「なにか臭いがする。どの草かな？」とひとりの子どもが言うとみんなで臭いの源を探したり・・・、五感を使って思いっきり秋の里山を楽しみます。
最後に、イモ掘りをしてお土産に持ち帰りました。
子どもたちの積極的に自然を楽しむ能力とその純粋さには、大人のわたしたちも学ぶことがたくさんあります。

午前は「自然かんさつ」の授業です。田んぼとそのまわりで、バッタやカマキリなどの虫や植物などをかんさつしたり、途中でカヤツリグサの引っ張りあいこなど遊びをまじえながら、田んぼの中で自然の仕組みを学びます。
午後は「稲刈りたいけん」の授業です。イネの観察をした後に稲刈りです。昔の農体験ではざかけ（天日干し）たいけんをしたり、脱穀たいけんもします。
最後に今日1日の感動をふりかえって収穫編の授業をおわりました。
今日の体験と感動をいつまでも覚えておいてほしいですね。

「虫捕りで興奮しすぎて、疲れた！！」とあちこちから返ってきます。「あれ、みんな虫嫌いって言ってたよね？」、「虫嫌い！虫触れないよ！でも、虫捕りで興奮しすぎた！！」
なんとも微笑ましい返事です。
中学生になると虫を触れない子ども（特に女子）が急に増えます。
授業がはじまる前に「虫を捕まえて観察するよ 」と言うと大ブーイング。最初は嫌がった大声が、いつの間にか追いかける大声に変わっていました。そうやって捕まえた生き物のそれぞれの命のつながりを学びます。
稲を刈った後、3本ずつ植えた苗が何倍に増えたか、穂に実った籾の数なども数えるなど、イネの観察もしました。
太陽と水と空気、それから田んぼのまわりの植物や昆虫などたくさんの生き物たちがイネを育ててくれました。そのことを実感を持って学ぶ授業です。
とても大切な思春期に、少し自分の殻を外して、自然の中で思いっきり生き物たちとふれあい学ぶ体験は、子どもたちの成長にとってとても貴重ですね。